冠婚葬祭の常識は、地域によって違いがあります。
違い土地に嫁いだり、転勤などのために引っ越したりして、困った経験のある方も多いと思います。
「淋し見舞い」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「淋し見舞い」は、愛知県の西部や岐阜県の一部で見られるもので、お通夜に行く際に親戚に対して持っていく手土産のようなものです。
この「淋し見舞い」を始めて知る方にどのようなものかお伝えしたいと思います。
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淋し見舞いの渡し方のマナーは?
お通夜でも、香典以外にお供え物を持っていく風習がありますが、これは故人に対して持っていくものです。
ところが、淋し見舞いは、残された遺族の方たちが、お通夜の長い夜を過ごすときに淋しくないようにという思いから始まった風習だと言われています。
そのため、最近は現金であることも増えましたが、お菓子など分けて食べられるようなものを持っていくことが多いです。
このお菓子も余った場合、持ち帰りやすいように小分けされているもののほうがいいです。
「お菓子だから・・」と言って、箱のまま持っていくのは、やはり失礼です。
弔事用ののしに、薄墨で「御淋見舞」とし、自分の名前をフルネームで書いていきます。
持参する場合は風呂敷に包んでいくといいです。
また現金で淋し見舞いを持っていくこともあります。
この場合は、香典とは別になりますが、封筒は香典と同じでいいです。
淋し見舞いの相場もどれくらいかも悩むところですよね。
現金とすればだいたい2000~3000円、お菓子などの品物であっても、それに見合った金額で大丈夫です。
初めての場合、淋し見舞いを、いつ、誰に渡せばいいか悩んでしまいますね。
香典のように、受付で渡せばいいです。
お菓子などの品物は、風呂敷から出して、現金の場合もふくさを外して渡します。
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通夜と葬式の両方行くときのお供え物はいつ渡すの?
淋し見舞いをしたら、香典はしなくてもいいのかな?と思ってしまいますが、淋し見舞いはお通夜だけに風習です。
そもそも淋し見舞いと香典は持って行く相手が違うのです。
淋し見舞いは残された遺族が通夜の間起きて、故人を見守る際に食べていただくものとして持参するもので、それに対して香典は故人に対してお花の代わりに金品を供えるというものなので淋し見舞いを渡したから香典はいらないとはならないのです。
そのため、葬儀には持っていかないようにしましょう。
現金を持っていく場合でも、お通夜では「淋し見舞い」、葬儀では「香典」となります。
気をつけて下さい。
お通夜と葬儀、両方参列する場合は、お通夜には淋し見舞いを、葬儀では香典を持っていきます。
お通夜だけしか行かない場合は、淋し見舞いと香典の両方を渡します。
この場合、どちらも現金でということもありますが、淋し見舞いはお菓子で、香典は現金で渡すということも多いです。
注意しなければいけないのが、現金で淋し見舞いと香典の両方を渡すときは、必ず別の封筒に入れて、間違いのないように持っていくようにして下さい。
まとめ
冠婚葬祭の風習は、地域によって違いがあります。
初めての場合、戸惑うことも多いと思いますが、誰でも初めてのときは分からないものです。
恥ずかしがらずに、ご近所の年長者や親戚の方に、積極的に地域の風習を聞くようにするといいですね。
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