葬儀に参列できない場合、お悔やみの気持ちを伝えるために送る電報が弔電です。
突然の訃報を聞き、「宛先、差出人はどうすればいいのか?」「どんな内容にすればいいのか?」などと悩まれる方も少なくはありません。
慌ただしい時間の中で、スムーズに気持ちのこもっている、失礼のない弔電を送るにはどうしたらいいのかについて、お伝えしたいと思います。
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電報の宛名について
弔電を送る前、訃報の連絡を受けたら、まず通夜・葬儀の日時、場所、宗教、喪主の名前、喪主と故人の続柄を確認します。
そのうえで、弔電の手配をします。
さて、弔電を送る際の宛名ですが、誰に遅ればいいのか、そしてどこに送ればいいか悩んでしまう方も少なくないようです。
弔電の宛名は、、喪主の方がわかっている場合は「喪主名」で送るのが一般的です。
例えば、友人の父親が亡くなった場合、喪主が母親であれば、「(母親の名前)様」とします。
ですが、母親が高齢の場合など、もしかしたら喪主は友人のお母様ではなく友人の方かもしれないですよね。
喪主の方よりも他のご遺族の方と知り合いの場合は、その方宛に送っても大丈夫です。
弔電は、葬儀が執り行われる場所に送ります。
葬儀が自宅で行われる場合は喪家に、斎場などで行われる場合はその斎場に送ります。
斎場の場合は、喪主の名前と故人の名前で管理しているので、喪主の名前で送るのがいいです。
この場合も喪主の名前がわかっていればということになります。
喪主がわからなければ故人の名前の方が確実なときもあります。
斎場に送る場合は、複数の葬儀が行われる場合もあるので、苗字だけではなく、宛名はフルネームで記載するほうがいいです。
気をつけなければいけないのが、宛名だけではなく、差出人の名前もです。
弔電を確認する親族が、名前だけではいったいどんな関係の方なのかわからないことがあります。
差出人の住所、名前だけではなく、会社名や肩書きなどを入れておくと親切です。
当日は受付は家族のものでない場合があるので、あとから見たときにわかりやすい方がいいですね。
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電報の宛名を葬式の時は誰にするの?
弔電は、葬儀・告別式で読まれることがほとんどです。
通夜の席で読まれることはほとんどありません。
通夜の後、葬儀でどの弔電を読み上げるかを決めるので、葬儀の前には届くようにすることが大切です。
電報は受付後2~3時間後に配達されるので、葬儀の1時間前くらいには届くようにすれば、失礼にあたることはありません。
そのため、葬儀のときも弔電の宛名は、基本的に喪主となります。
また、電報を送るときには台紙があります。
こちらも弔電用があるので、それを選んで下さい。
喪主がわからない場合は、「(故人名)様ご遺族様」や「(故人名)様ご一同様」宛で大丈夫です。
弔電の文中に、喪主と故人の間柄を書きますが、このときは敬称を使ってあらわすのがマナーです。
例:父=ご尊父様、お父様、御父上様
母=ご母堂様、お母様、お母上様
夫=ご主人様、ご夫君様
妻=ご令室様、ご令閨様
息子=ご子息様、ご令息様
娘=ご息女様、ご令嬢様
電報の宛名で喪主がわからないときは?
友人の親の場合、喪主である方の名前がはっきりとわからないこともあります。
その場合は、「(故人名)様ご遺族様」や「(故人名)様ご一同様」宛でも構いません。
訃報は突然のことです。
突然のことだからと言って、名前を間違えてしまうほど失礼なことはありません。
喪主である方の名前がわからなければ、故人のご遺族を宛先にしても失礼ではありません。
喪主の方とは関わりが薄かったので、友人など特定の個人に向けて弔電を送ることもあります。
その場合は、「(喪主の名前)様方(友人の名前)様」としても大丈夫です。
弔電には定型文があるので、文面に悩むことは少ないですが、気をつけなければいけないことがあります。
それは、宗教によって使えない言葉があることです。
しかし、宗教がわからないこともありますね。
その場合、「ご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます」「このたびのご不幸に際し、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます」「突然の訃報に驚いています。どうか安らかにお眠り下さい」の文面は、仏式でもキリスト教式でも使える文言になっています。
まとめ
弔電は、故人に対してのお悔やみの言葉であるとともに、遺族に対しての励ましの言葉でもあります。
葬儀に参列できない場合は、必ず送らなければいけないというものではありませんが、故人との関わりが深い場合は送ることが礼儀とされています。
失礼のないよう、お悔やみの弔電を送る作法を知っておくといいですね。
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