日本の風習である端午の節句ですが、子供の初節句を迎えるにあたって、兜を用意すべきか悩む人もいるでしょう。
せっかくなので用意してあげたいと思う気持ちがあっても、家に飾るスペースがないという家庭もあろうかと思います。
そんなときは、どうしたらよいのでしょうか。
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初節句の兜はいらないと思っている人はどれぐらいいる?
端午の節句の時期が近づくと、デパートや百貨店でも五月人形が展示され、その大きさに驚く人も多いかと思います。
昔は家も広く、桃の節句にはひな壇を、端午の節句には五月人形を各家庭で飾っていましたし、そういった節句のお祝いでは立派な飾り物や食事などで盛大にお祝いをしたものですが、最近ではアパートやマンション住まいの家庭も多くなり、昔ながらの大きく立派な飾り物を飾る場所や収納する場所がない、という家庭が増えてきました。
また、場所の問題のほかに、費用の面で負担が大きくなるために、用意するのをためらってしまう家庭もあると聞きます。
風習であるとわかっていても、飾ったり収納したりといった手間を考えたり、風習を重視し行うといったことに重きを置かないという考え方もあり、兜飾りの必要性をそれほど感じていない家庭もあるでしょう。
とはいえ、兜飾りを不要と考える主な理由は、やはり生活環境によるものが多くを占めており、スペースと費用の問題が主な理由のようです。
仕事の都合で、都市部で生活する家庭も多く、その場合はスペースの確保が課題になることが多いことから、主に都市部では兜飾りを用意する場合には、昔ながらの立派な兜飾りよりもコンパクトなものが好まれるようになってきています。
初節句に旦那の親が口出ししてくるのを阻止するには?
兜飾りは内飾りであり、子供が強く健やかに育つようにという願いを込めた、お守りとして考えられています。
そのため、男の子が生まれ、端午の節句の時期が近づくと、義理の両親や自分の両親から兜飾りの用意や、こうのぼりについて声をかけられることもあるでしょう。
大切なお祝い事ですので、孫と一緒にお祝いしたい、孫をお祝いしてあげたいと思う祖父母の気持ちもよくわかります。
自分の両親であれば、アパート住まいで飾る場所も収納する場所もないから、と断ることもできるでしょうが、義理の両親であればなかなかそうはいきません。
相手の気持ちも尊重したいけれど、用意するつもりが無い場合は、早めにご主人からお断りを入れるようにしてください。
用意するつもりがない、ということが言いにくいようであれば、自分たちでコンパクトなものを用意しようと考えているから気持ちだけ受け取っておく、という趣旨を伝えておけば、あまり強く口出しをされないのではないかと思います。
このときに、初節句は大事にしたいと思っているから、ということを合わせて伝えておくと義理の両親も、自分の両親も悪い気持ちはしないはずです。
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初節句の兜はお下がりでもいいの?
兜飾りはお守りとして考えられているということは前述のとおりですが、この意味合いから、一生もので一人にひとつ、というものが本来の考え方です。
このため、本来の意味からすると、お下がりはNGということにはなりますが、とはいえ、収納場所の問題や費用面のほかに、最近では、ものを大事にするという考え方から、父親のものを受け継ぐという場合もあるようです。
昔からの立派で良いものを受け継ぐ、ということは、ものを大切にするという考え方につながりますので、一人にひとつ用意する、という考え方よりも好まれるようになってきていることも事実です。
買うのを断ってもなお、お下がりでもよければご主人のものを、という提案を受けた場合には、義理のご両親の提案にのることも良いかもしれませんが、収納場所の確保はやはり必要でしょう。
義理のご両親も、いつまでの自分たちのところに置いておいても仕方がないし、出来れば受け取って欲しいという思いもあるのかもしれませんね。
ご自宅での飾る場所や収納場所の問題で、やはり受け取ることが出来ないのであれば、義理のご両親の気持ちを汲みつつも、一人にひとつのお守りだから別で考えたい旨を伝えて、上手に断ってくださいね。
まとめ
初節句を向かえるのであれば、できれば兜飾りを用意したほうがよいかとは思いますが、それぞれのご家庭での考え方もあろうかと思います。
生活環境を踏まえて、良いと思われる形でお祝いしてください。
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