お盆は、ご先祖様の魂があの世からこの世へ帰ってきます。
お盆には、帰ってきたご先祖の魂をおもてなしをするために、ご先祖様に「お膳」をお供えする習慣があります。
お供えする「お膳」の並べ方や献立については決まりごとがあります。
基本的なお膳の配置の仕方などにっいて、説明しますので、最後まで読んで下さいね。
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お盆のお供えのお膳は何を用意すればいい?
ご先祖様の魂は、お盆の期間の、8月13日の夜にあの世から帰ってきて、16日までの4日間こちらの世界にいます。
その間、生前と同じように私たちと一緒に過ごしますから、毎食私たちと一緒に食事をしますので、ご先祖様に「お膳」を用意しておもてなしをします。
そのため、お膳には、故人が好きだったものや、お菓子やフルーツはもちろん、気持ちを込めて色んなものをお供えすることが、ご供養することです。
その中でお供えする食べ物については、仏教では「不殺生」の教えがあります。
つまり、動物、魚など生き物を、殺生して食べてはいけないということですね。
ですから、その教えに従ったメニューになります。
いわゆる「精進料理」と言うことです。
ご存知とは思いますが、精進料理は、穀類、野菜、豆類を利用した料理です。
お盆のお膳の一般的なものは一汁五菜と言われています。
それでは、お供えのお膳を作ってみましょう。
1. ご飯
白米は昔は一番贅沢な食べ物でした。
炊き立ての白いご飯を御椀に丸く持ってください。
2. 汁物
汁物はお味噌汁かお吸い物です。
精進料理ですから、お出汁は煮干しなどは避けて、昆布とか椎茸などで取って下さい。
3.煮物
お野菜、厚揚げ、がんもどきなどがよく使われているようです。
昔は、五種類の具をと言われていましたけど、現代の忙しい時代にそぐわない面もありますから、特にそれにこだわる必要もないようです。
3. 和え物やお浸し
和え物やお浸しなどを作るときは、ほうれん草、小松菜、もやしなどを火にかけて、お豆腐や胡麻、調味料で合えて下さい。
煮物と比べてすこし小さめのサイズに切って下さい。
4.酢の物
手間をかけたくないなら、もずく酢を使ってわかめ、トマト、キュウリなど生で食べることのできるものを、あえてください。
5.香の物
お盆のお供えの定番と言えば、胡瓜とナスですね。
お盆の時期においしい野菜です。
胡瓜やナスのお漬物や、他にも、故人の好きだったお漬物などをお供えしてあげてください。
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お盆のお膳の並べ方に決まりはある?
お盆のお膳の配置については、宗派によっても違いがありますので、あなたの宗派はどのような配置をするのか確認してください。
先ほども説明しましたが、お盆のお膳の一般的なものは一汁五菜と言われています。
仏膳の上に載せますが、ご先祖様が召し上がるので、お箸は先祖様が取りやすい一番奥に置きます。
そして、ご先祖様から向かって左に親碗(ご飯 )を、その右側に汁椀(お吸い物、みそ汁)を、お膳の真ん中に高皿(香の物・漬物)、親碗の奥左側に平椀(煮物)、平椀の右側に壺椀 (煮物・和え物)を配置します。
御椀のフタは、仏様がすぐに食べることができるように取っておいてくださいね。
お盆のお膳はいつまで用意すればいい?
お盆のお膳は8月13日の夜から16日までの朝までの4日間です。
しかし、16日の朝は早くにお立ちになりますので、お膳のお供えはしません。
ですから、お盆のお膳は13日の夕食から15日の夕食までということですね。
ただ、地域によっては7月13日から16日というところもあります。
でも、月は変わっても、日にちは13日から16日ということですから、お膳の用意の
日は変わりません。
あなたの地域がいつお盆を迎える風習があるか確認してくださいね。
配膳は、こ基本的にはお盆の期間中毎食後にお供えします。
しかし、毎食時は大変な場合などには、1日に1回とか省略してもよいようです。
お供えは、家族が食事をいただく時にお供えをします。
お供えした食べ物は、仏教では仏様の「お下がり」として家族がいただくことが礼儀だとされています。
ただし、仏前に供えたものを食べるのは、ちょっと…と引いてしまう方もいるかも
知れませんが、そのような場合は無理して食べなくても大丈夫です。
まとめ
お盆のお膳の配置について基本的なことについて説明しました。
それぞれの宗派や家庭によってしきたりが違うこともあると思います。
しかし、全然違うということはありません。
基本を知っているのと知らないのでは、対応の仕方に大きな違いが出ますよね。
基本を知っていれば宗派や家庭によって少し違うルールに合わせればよいことです。
故人の思い出話に花を咲かせながらみんなが同じものを食べるということは、ご先祖様への良い供養となることでしょう。
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