生栗の皮むき、鬼皮はとても硬いため、皮を剥くときに包丁を使うことが多いかと思います。
そのときに指を怪我してしまった、という経験がある人もいるでしょう。
せっかくおいしい栗を食べるためにそれではつまらないですよね。
ここでは、生栗の皮むきの方法や、あく抜きについて紹介します。
スポンサーリンク
生栗の処理の仕方は?
栗の調理方法は沢山あり、そのままゆで栗にしたり、炊き込みご飯にしたり、渋皮煮をつくったりと楽しみは尽きません。
とれたての生栗の処理としては、まず虫や卵の活動をとめることが第1歩です。
そのまま常温保存してしまうと虫がわいてしまうので、まずは80度のお湯に1分間つけて、虫や卵が活動できないようにします。
そして、栗の表面を乾かし、新聞紙でくるんでビニール袋に入れたまま冷蔵庫に保管します。
とれたての生栗は甘みが少ないですが、2~3日冷蔵保存することで甘みが増し、より美味しく食べることができます。
生栗を長期間保存したい場合には、甘みが増した後に冷凍保存することが有効ですが、すぐに食べる場合には冷蔵保存で十分です。
茹で栗の場合には、冷蔵保存、もしくは冷凍保存した栗を皮つきのまま茹でてしまえばよいですが、料理などに使う場合には、硬い鬼皮を剥いたり、あく抜きをしたりといった処理が必要になります。
どちらも手間がかかりそうに思いますが、あまり手間のかからない簡単な方法もありますので、ここからは、その方法を紹介します。
スポンサーリンク
生栗の皮むきで簡単にするには?
生栗の皮むきは、硬い鬼皮を剥くときは大変ですし、渋皮を剥くのも面倒な作業です。
皮をそのまま剥こうとすると、硬くてどうしても苦労してしまいますので、そんなときには水の力を借りましょう。
生栗は洗って、たっぷりの水に半日~1日程度浸けておきます。
水に浸けておくことで、皮全体が少し柔らかくなるので、皮が柔らかくなったことを確認してから、座の部分(栗のおしりの部分)に切り込みを入れて、めくるようにして指で皮を剥き、座の部分をとります。
このようにして鬼皮が剥けたら次は渋皮です。
渋皮も同じように水の力を借りますが、今度は熱湯に浸して数時間置き、熱湯が冷めるまで待つと、渋皮は柔らかくなるので、包丁で剥いて完成です。
こうすると、栗の形が崩れることなくきれいに剥くことができます。
ちなみに、鬼皮を剥くときに熱湯に浸けたり、圧力鍋で5分程度加熱したりすると、鬼皮と渋皮をまとめて剥くこともできますが、熱を入れすぎると栗の形が崩れてしまいます。
生栗の皮むきには、鬼皮を剥くための「切り出し」、渋皮をむくための「栗向き包丁」などの専門の道具があります。
専門の道具を使う場合には、慣れるまで少し時間がかかりますが、剥く前に水に浸しておく必要はないので、生栗をその場ですぐに皮むきしたいという場合にはよいかもしれません。
生栗のあくの抜き方は?
栗のあく抜きは、渋みを取り除いたり、変色を防ぐために行いますが、渋皮を剥いてからのあく抜きの方法は簡単で、たっぷりの水に、塩を少し入れ、むき栗を一晩浸けておくだけです。
たったこれだけで、栗の変色を防ぐことができ、形も崩れず、風味を損なわずに食べることが出来ます。
ただし、皮を剥いてしまった栗は、あまり日持ちはしないので、すぐに調理するようにしてください。
渋皮つきで調理する場合のあく抜きの方法は、少し手間がかかりますが、まず熱湯に入れて4時間程度置き、さらに20分程度煮ながらあく取りをします。
そして、ぬるま湯につけて5~6回洗い流し、さらに20分程度煮てあくを取ってから水で洗います。
あく取りの方法には、重曹やミョウバンで煮こぼすという方法もあり、この場合は30~40分程度であく抜きをすることができます。
短時間であくを取りたい場合には有効な方法ですが、どうしても風味が損なわれたり形が崩れたりする恐れがあるので、美味しく頂くためのベストな方法は水につけることでしょう。
ぜひ、時間に余裕を持って生栗の下処理をしてください。
まとめ
生栗の下処理、皮むき、あく抜きの方法について紹介しましたが、参考にしていただけたでしょうか。
ここで紹介した方法は、いくつかある方法のひとつですので、自分にあった方法を見つけてください。
スポンサーリンク