お彼岸には春彼岸と秋彼岸があり、
春彼岸は毎年3月の春分の日をはさんで前後3日の合計7日間、
秋彼岸は毎年9月の秋分の日をはさんで前後3日の合計7日間のことを言います。
それぞれ初日を彼岸の入り、終日を彼岸のあけといい、春分の日、秋分の日当日を
お中日と呼びます。
また、お彼岸を迎えるには、以下のような準備をします。
・仏壇・仏具の掃除
・お墓の掃除
・供花やお供え物の準備
その中でも、お供え物について詳しく解説したいと思います。
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お彼岸のお供えを実家にする?
お彼岸という名目で自分の実家やパートナーの実家に帰省する際、
お供え物の用意は必要なのでしょうか。
実家・義実家という親しい間柄でも、必ずお彼岸のお供えは用意しておくようにしましょう。
実家の親に「いらないわよ~」と言われると、つい甘えがちですが、結婚して家を出た身であれば、
用意しておく方がよいでしょう。
お彼岸はこれからもずっと続く行事であり、
実家の宗派や地域の風習もあるので、お供えの準備に迷ったときは直接母もしくは義母に聞くのが一番です。
お供えには一般的に、供花、お供え物(お菓子など)、御仏前(お金)がよいかと思いますが、
花はもう用意してあったり、相手方の事情もあるので、お菓子や御仏前が
無難かもしれませんね。
お供え物には春彼岸にはぼたもち、秋彼岸にはおはぎが一般的ですが、
故人の好きだった食べ物やお酒、日持ちのするお菓子などでも構いません。
お供え物には2,3千円程度が適当で、お供え物+御仏前を用意する場合は合わせて5千円くらいでよいかと思います。
お彼岸の仏壇のお供えにのしはいる?
通常の帰省の際の手土産のお菓子とは違って、お彼岸の名目で帰る際、お供え物にはのし紙をつけるようにしましょう。
のし紙といっても種類がたくさんあり、デパートなどでお供えものを買うとしたら、店員さんがよく知っているので、
まかせっきりにできるかもしれませんが、これを機に正しいお彼岸ののし紙の種類を覚えておきましょう。
一般的に、
関東では、黒白の水引き
関西では、黄白の水引き
が選ばれることが多いようです。
水引きは「結び切り」。結び目が容易に解けないということで、悲しみを繰り返さないという意味があります。
また、「蓮のし」が使われることもありますが、蓮は仏教の象徴なので、相手方の宗派をよく確認してください。
水引きの上部には「御供」と書き、下部にはフルネームを書きます。
筆ペンは薄墨を使うとなおよしですが、そこは特に気にしなくてもよいかと思います。
一文字一文字に心をこめて、丁寧にかくようにしましょう。
また、先にも述べましたが、お金を包む際には、「御仏前」と書いた不祝儀袋を用意するようにしましょう。
お彼岸のお供えに果物はあり?
お彼岸のお供え物に果物はありなのでしょうか。
答えは「あり」です。
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お供え物にはどのようなものが最適かまとめてみました。
先にも述べましたが、
春彼岸:ぼたもち
秋彼岸:おはぎ
というのが一般的で、どちらももちをあんこで包んだもので
基本的には一緒のものですが、ぼたもちは牡丹の季節(つまり春)、
おはぎは萩の季節(つまり秋)に食べるということで呼び方が異なるのです。
あんこが苦手な方もいらっしゃるので、おはぎ、ぼたもちを無理に用意する必要はありません。
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おはぎ、ぼたもち以外では、
2,3千円程度の贈答用の菓子折り、お線香、季節の果物、
故人が好きだった食べ物やお酒などがよいとされています。
お線香や菓子折りでしたら、日持ちもするのでおすすめです。
地域によっては独特のお供え物があり、それを必ず用意するというお宅もあるかもしれないので、
そこは相手方にそれとなく確認するのがよいかもしれませんね。
京都祇園萩月定番の「花よせ」、「花かりん」、「花おつまみ」、「祇園煎」、かきもち、せんべ… |
毎日使うお線香は意外に喜ばれますよ。
まとめ
知っているようで知らないお彼岸のお供えのマナー。
今まで実家だからいいかと手ぶらで帰省されていた方も
次回からはお供え物だけでも用意すると印象が大きく違ってくるかもしれませんね。
お彼岸は地域によっても準備やしきたりがさまざま。
初めてのことでしたら、何をしたらいいかわからないことも多いかもしれませんが、
一番大切なのは故人を思う心。
これを忘れずに、お彼岸を迎えることが大事ではないかと思います。
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