毎朝仏様にお供えするご飯ですが、お供えのあと、どうしていますか?
そもそも、どうしてご飯をお供えするのかも、曖昧にしかわかっていない方も多いですよね。
「おばあちゃん、お母さんがしてたから」といった感じで、なんとなくされている場合も多いのではないかと思います。
知らないことが多い仏様へのお供えについて、ちょっと知識を深めていきたいと思います。
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お盆のご飯は捨てるの?
まずは、仏様にお供えするものについて、説明していきます。
仏様へのお供え物には、仏教の場合、「香(線香)」「蝋燭(ろうそく)」「浄水(水)」「飲食(おんじき)」の4つです。
この中で「飲食」がご飯になります。
この4つをお供えし、手を合わすことが朝のお勤めとされています。
「おんじき」と呼ばれるお供えのご飯ですが、呼び方は地域によってさまざまです。
「おぼくさん」「おぶくさま」「おぶっぱん」などと呼ばれ、仏様への親しみや感謝の気持ちが込められているものです。
朝のお勤めにお供えするものですから、朝の炊き立てのご飯をお供えします。
仏様がご飯を食べるのかな・・と思われますが、仏様が召し上がるのは、炊き立てのご飯の湯気なのです。
だから、湯気がでなくなったら、お下げしてもいいのです。
朝、ご飯を炊いてお供えしたら、湯気が出なくなったらお下げして、家族でいただくのが一番いいですが、朝は時間がなく、帰宅するまでお供えしたままなことが多いのではないでしょうか?
そんなときは、ご飯が硬くなっているので、食べるのにはちょっと・・という状態になっていますね。
衛生面の問題もあるので、食べられる状態ではないものは捨ててしまっても大丈夫です。
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お盆のお供えは食べるの?
仏様は、ご飯の湯気や果物やお菓子の香りや精気を召し上がると言われています。
そのため、湯気が出なくなったら、お下げして食べてしまっても構わないのです。
大切なご先祖様に、大好きだったもの、初物をお供えすることがあると思います。
衛生面の問題もあるので、しばらくの間だけお供えして、そのときの食事で家族で召し上がっていただければと思います。
お供えして時間が経ってしまい、お下げして食べるのに気が引ける状態の場合は、廃棄しても構いません。
食べ物を捨ててしまうのは、気が引けると感じる方も多いのではないかと思います。
そんなときは、ただゴミ箱にポンを入れて捨てるのではなく、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めて捨てれば問題はありません。
お盆のお供えの後始末はどうしてる?
仏様は、形のあるものを食べているのではなく、湯気や精気といった目には見えにくいものを食べていると言われます。
お供えしてから、お下げしたものは、食べたければ食べていいですし、食べたくなければ廃棄してもいいんです。
こうしなければいけないといった決まりはないのです。
まとめ
仏様にお供えをしたからと言って、召し上がっているかどうか私たちの目には見えません。
しかし、目に見えるものだけが、私たちの世界ではないはずです。
感謝、優しさ、思いやり、心づかいなど目に見えない、図ることのできないものがたくさんあります。
仏様から目に見えないものを感じて、癒されているからこそ、お供えをするのではないでしょうか?
お供えしたから、それをいただかなくてはいけない・・と思うと辛く感じることもあるかもしれません。
辛いことをさせていると感じさせてしまうことは、ご先祖様にとっても辛いことではないかと思います。
お供えものを食べる、食べないは自由です。
感謝の気持ちだけ、忘れずにいることが大切なのです。
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