50代の友人が鼻うがいをするようになってから、風邪もひかなくなったし、花粉症もマシになったと話していました。
鼻はティッシュで鼻水を出す事でしか、クリーンになる事が出来ないと思われていた時代と変わって、スプレーなど鼻腔内を洗浄するアイテムが増えてきました。
鼻うがいは良いと言われていますが、やり方を間違えると痛いだけでなく副作用のリスクも大きいと言われています。
正しい鼻うがいの効果と正しいやり方を検証していきましょう。
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鼻うがいの効果は?
鼻腔内に花粉やホコリなどの異物が侵入して、くしゃみや鼻づまりといった花粉症の症状が引き起こされます。
鼻うがいは侵入してきたこれらの異物を洗い流す事で鼻を一時的にクリーンな状態にする事が出来るので、いくらかの症状を緩和する事が出来ます。
具体的にその効果としては
・鼻づまりの解消
・鼻炎や蓄膿症の症状緩和
・花粉症対策
・風邪を予防出来る
・自立神経を整える
など嬉しい効果がたくさんです。
ただ、鼻うがいを間違った方法でやると、液が耳管に入って中耳炎になってしまいます。
また、水道水をそのまま使ったり、正しい濃度の液を使わなかったり、何度も鼻うがいをすると鼻粘膜に炎症が生じてしまいます。
効果が感じられる鼻うがいの頻度は1回~3回までが良いようです。
ちょうど歯を磨くタイミングで洗面台に行った時など、鼻の調子に合わせて洗浄すると良いでしょう。
さらに、蓄膿症やひどい炎症をすでに持っている人の場合は、鼻うがいは逆に炎症を強めてしまう事になりますので、耳鼻科で診察を受けた上で行うようにしてください。
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鼻うがいに生理食塩水を使う方法は?
生理食塩水は薬局でも売られていますが、正しい鼻うがい用の液は自宅でもすぐ作る事が出来ます。
用意するのは水1リットルと食塩です。
まず水を一度沸かしカルキを飛ばし殺菌します。
冷めた1リットルの水に対して9gの食塩を入れて混ぜます。
これは、体液と同じ浸透圧なので鼻に入れてもツーンと痛くなる事がないといわれています。
また、水を1リットル作って、200ml(コップ一杯)ずつ作りたい方は、2g以下の食塩を混ぜても作る事が出来ます。
また、イソジンではダメなのかという意見もありますが、イソジンにはヨード系の強い殺菌作用が含まれていて、のど以外の粘膜には強すぎるためかえって炎症を強くしてしまう事になります。
もちろん水で薄めたものでも、鼻うがいには適していないと言えます。
「生理食塩水」を使いましょう。さらに、鼻腔内はとてもデリケートなので、一度作った生理食塩水は24時間以内に使うようにしましょう。
また液を入れる容器はきれいに洗浄された物を使いましょう。
これだけ守っていれば、準備オッケーです。
鼻うがいのやり方は?
では、鼻うがいのやり方とそのコツを紹介しましょう。
①用意する
・生理食塩水(約200ml)
・タオル
・鼻の奥に液を運べる(ドレッシングなどの)ノズルのついた入れ物
②鼻を片方ずつかむ
③片側の鼻を塞いで、鼻の奥に液を入れて、同じ鼻から液を出します。
この時に「エー」と声を出すと液が耳管に流れるのを予防出来ます。
初心者は、片方ずつ洗浄しましょう。
慣れてきたら、頭を少し上げて液を口まで下げて口から出すというテクニックも身に付いてくるでしょう。
注意点は液を飲み込まないようにする事です。
④両方の鼻を洗浄したら、軽くもう一度鼻をかみます
この時も、強くかみすぎると耳管に液が流れてしまうので、静かにそっとかむようにしましょう。
また、鼻がツーンと痛くなってしまう時は少しぬるいくらいの温度の方がやりやすいかもしれません。
容器を使わずに、洗面器に入れた生理食塩水を吸い込むというやり方もありますが、顔を付けないといけないので朝起きた時や入浴時などには適しているかもしれません。
その場合も片鼻ずつゆっくりと吸い込んで同じ鼻から出すか、慣れたら口から出すのを3~5回ずつ繰り返します。
まとめ
冒頭にあげた友人の勧めで、過去に私も自分なりにやってみましたが、やり方が悪く痛い思いをした経験があります。
原因は、生理食塩水も使わず、片鼻を塞ぐ事もなくただ水を奥まで入れる事に集中していたからだと思います。
その時はツーンどころか、咳き込んでしまって大変でした。
でも、正しい方法で鼻うがいを行えば、多くの効果を期待出来ます。
手洗い・うがい+鼻うがいをしてつらい花粉の時期をすっきりと乗り越えましょう。
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