違う土地から来て、冠婚葬祭の常識が地方によって全く違って困る事ってあると思います。
「淋し見舞い」を初めて知る方に、どんなものかご紹介したいと思います。
スポンサーリンク
淋し見舞いとは何?
「淋し見舞い」とは何のことなのでしょうか。
冠婚葬祭のマナーは、地方によってかなり差があります。
これは愛知県や岐阜県の一部で見られる習わしで、お通夜に行く際に親戚に対して持っていく手土産のようなものと言われています。
知らない方がほとんどですので、初めて聞いた、と言うのも珍しくありません。
お通夜を含め、葬儀は長い時間待たなければいけなかったりと大変です。
その間に皆で頂いたりする物のようです。
筆者は親戚が愛知県の名古屋市と一宮市、岐阜県は岐阜市にいて、そこで法事に出たことがあります。
確かに、手土産にお饅頭や一口で食べられるようなお菓子がたくさん集まっていました。
スポンサーリンク
淋し見舞いと香典の違い
淋し見舞いと香典の違いは、というと、淋し見舞いは遺族のみんなに向けての物だと言うことでしょうか。
香典は、仏前に、そして喪家にということになります。
淋し見舞いとして持っていったお菓子などは、ササッと菓子受けに盛られ、待合などでみんなで頂きます。
香典を遺族で分けるというのは、聞いたこともありませんし、多分全国的にも喪家のみが受け取り、葬儀にかかった費用等に充てられるのではないでしょうか。
淋し見舞いを現金として渡す場合がありますが、こちらは配られることは無いと思います。
喪家の方々が用意するお饅頭代になっているように思います。
淋し見舞いに何をお供えする?
淋し見舞いに何を持っていくかについては、調べてみても色々でした。
実際に筆者が行った葬儀でも、まちまちでした。
共通して言えるのは、食べ物であれば、小分けになっていて、残りは配れるようになっているものです。
現金の場合を除いては、その場で頂きます。
大勢の親族が持ってくると、大抵余るので、それは帰る時にお供えのお花と一緒に配られました。
果物がある時もありました。
祖母が亡くなった時(岐阜県)、祖母がお酒が好きだったことからお酒が集まってしまって通夜の内から酒盛りになってしまい、当日?は二日酔いや気分が悪い人がいた時もありました。
悲しすぎて飲みすぎてしまったようです。
お酒をお通夜に持っていくのは、個人的にはあまり良くないかな、と言う反省はあります。
ぼた餅、寿司、饅頭、一口の洋菓子、ういろう(こちらも地方柄と思います)、最中など、様々です。
何と言っても地方にしかない習わしですので、知らない土地での葬儀の際は、その土地の年長者に尋ねるのが最も良いと思われます。
まとめ
筆者としては、何の疑いもなく、お通夜に行く前などに手土産的に持って行っていました。
調べてみて、初めて極めて地方色の濃い習わしなのだな、という事が分かりました。
知らなくても恥ずかしい事はありません。
もしも、「淋し見舞い」以外にも知らない言葉を聞かれたときは、家族に恥ずかしい思いをさせぬよう、周りの方に聞いてみてくださいね。
スポンサーリンク