針と糸を使って、ズボンの裾上げをするのって意外と難しいですよね。
お母さんが夜針仕事をしている姿を見る機会があったかもしれませんが、最近はお母さん達も忙しくて針に糸を通している暇もないかもしれません。
ところで、裾上げって簡単にする方法がある事をご存知でしたか?
今回は、裾上げテープを使ってすぐに直せるズボンの裾上げに注目していきます。
修正方法と失敗しないコツをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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ズボンの裾上げを簡単にするなら?
先ずは、裾を始末するいくつかの方法を挙げていきます。
① 自分で、なみ縫いもしくは、まつり縫い
ズボンと同じ色の糸を使って、針を裏と表に等間隔で入れていきます。
なみ縫いは針の動きが波のように上下に動きます。
まつり縫いは表の生地を針ですくって、裏生地と縫い合わせていく縫い法です。
ただ、どちらも大なり小なり糸が表から見えてしまうため、薄い色のズボンやおしゃれ着にはお勧めできません。
②ミシンでまつり縫い
ミシンで裾上げが出来る高性能なミシンがあります。
プロ並みにきれいに仕上がりますが、普段あまりミシンを使わない場合には、ミシンを取り出して糸を調整するだけでもかなりの時間が掛かってしまいます。
③お店で裾上げ
これが最短の方法です。
しかし、お値段が掛かってきます。
また、買ったばかりではないズボンの場合には引き受けてくれない事もあるかもしれません。
というわけで、簡単に自宅で出来る裾上げ方法として裾上げテープが登場してくるわけです。
ズボンの裾上げテープの使い方
では、テープを使った裾上げの方法を見ていきましょう。
用意するものは以下のようなものです。
・裾上げテープ(水で濡らすタイプ)
・テープメジャー(股下から床1~3㎝に両方均等に測ります)
・まち針
・アイロン
①ズボンの裾をどのくらい上げたいか正確にテープメジャーで測ってまち針で印を入れる
②上げたい部分を折り返し、当て布をしてアイロンできちんと折り目を入れる
③折り返しが10cm以上ある場合は、ハサミで切り落とす
④裾上げテープを乾いた状態で大体の長さに切る(一周させて端は3~4㎝重ねる)
⑤テープを水で濡らし、当て布をして上から抑えるようにして、半面アイロンで張り付ける
⑥反対側も当て布をしてアイロンで張り付ける
⑦ヨレがないか確認して出来上がり!
ズボンの先が細くなっているデザインの場合、次のような手順できれいに仕上げていきましょう。
■出来るだけ折り返しを短くして切る(折り返し部分は4㎝以内)
■端の部分を折り返し手前までほどいて、少し外向きに縫い直す
■なみ縫いをしてから、アイロンをかけて裾上げテープで仕上げる
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ズボンの裾上げテープを失敗したときのはがし方は?
最後に裾上げを失敗しない様にいくつかのポイントを挙げておきます。
・面倒でも、アイロンは失敗しない近道です。
ズボンを裏返しにして、さらに当て布をする事で仕上げがきれいになります。
・アイロンは片面ずつ、上から部分的に押すように当てる
テープを引っ張ったり、アイロンをいろんな角度で当てたりしない事が、きれいな仕上がりに必須です。
それでも失敗してしまった場合は以下のような対策でやり直してみます。
①テープを剝が
アイロンを「ドライ」に設定して、裏生地から少しずつ温めては剥がすという工程を繰り返していきます。(1度剥がしたテープは使えません)
②ヨレやしわを直す
表生地から当て布をしてアイロンを掛けるとヨレやしわがスッキリする場合があります。
③時間が経った裾上げテープ
アイロンを掛けてテープは取れても接着剤部分が残ってしまう場合があるので、その場合は、不要の布を当ててアイロンを掛け接着剤を取るか、
エタノールを叩くように押し当てて取り除いていきます。
◆裾上げについてのあれこれをこちらにまとめました
まとめ
裾上げテープを使っても十分きれいに素早く裾上げをする事が出来るので、ぜひ試してみてください。
何度か洗濯しているうちに取れてしまうという場合は、テープの強度が弱いか、ズボンとの相性が悪いか原因を探ってみて解決していきましょう。
特に成長期のお子さんの制服ズボンなど、直さなくてはならない事が予想される場合などは、出来るだけ簡単に、でもきれいに仕上げたいものですね。
また、少し時間がある時にはお裁縫に挑戦して丈夫で完璧な裾上げが出来ます。
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