和室のある家では、普段なにげなく畳の掃除をしていますが、ちょっと気になる汚れがあたりしませんか?
裸足で畳の上を歩くと気持ちがいいですが、それがペタペタとした感じがしたり、変な臭いがしたりするときは、カビが原因となっていることも少なくないのです。
フローリングなら、さっと水拭きすればキレイになるけど、畳って水拭きしてもいいのかしら・・・なんて思ってしまいますね。
自己流の掃除で畳が傷んでしまうのもイヤだし、でも汚れも気になるし・・悩ましいところです。
そんな悩ましい畳の正しい拭き掃除について、お伝えしていきます。
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畳の水拭きの仕方は?
畳に使われているい草は、湿気を吸いやすい性質があるので、水拭きするとその水分をい草が吸ってしまい、カビの原因となってしまいます。
また、カビだけではなく、水拭きすることで、い草の持っている油分を取ってしまうので、畳の光沢がなくなってしまたり、将来的に畳が変色してしまったりすることもあります。
そのため、畳の水拭きには注意が必要です。
畳につく汚れのほとんどはほこりと皮脂汚れなので、畳の汚れを取るには水拭きが効果的なので、畳の素材を傷めることなく、水拭きをすることが大切です。
そのためには、畳の水拭きのポイントを押さえておく必要があります。
まず、畳の拭き掃除のときに使う雑巾は、使い古したものではなく、できるだけ新品の雑巾を用意して下さい。
使った後、キレイに洗っていても使い古した雑巾には雑菌がたくさんついています。
そんな雑巾で畳の拭き掃除をすると、カビの原因となってしまったり、さらに汚れをつけてしまったりすることになります。
そして、水拭きするときは、ぬるま湯を使うことで汚れ落ち効果を高めるといいです。
畳についている皮脂汚れは、温度が上がると汚れがゆるんで落ちやすくなります。
水拭きをするときは、雑巾を硬く、しっかりと絞ったものを使って下さい。
水拭きするときは、思わず力を入れてゴシゴシと拭いてしまいがちですが、畳の場合は、畳の繊維の並ぶ向きに沿って、よく言われる「畳の目に沿って」優しく拭いて下さい。
最後に、水拭きを終えたら、数時間窓を開けて換気をして、畳の表面の水分を飛ばすようにしましょう。
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畳の水拭きの頻度は?
畳の掃除は、掃除機がけやホウキがけだけで十分です。
水拭きはベタベタする汚れの目立つときだけでいいです。
あまり頻回に水拭きをすると、畳が湿っぽくなってしまうので、よくありません。
人の出入りの多いリビングなどの和室では半年に1回、あまり出入りのない客間では年1回程度で十分です。
畳のカビに水拭きしてもいいの?
畳の皮脂汚れには効果的な水拭きですが、カビが生えているときには水拭きは厳禁です。
カビが生えているときに水拭きしてしまうと、カビに水分を与えてしまい、キレイにするどころか逆にカビを広げてしまうことになります。
また、乾拭きも畳の目にカビをこすりつけてしまうことになるので、厳禁です。
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カビが生えてしまったときには、アルコール除菌スプレーを使っての拭き掃除がおすすめです。
方法は、まずは畳にまんべんなくアルコールスプレーを吹きつけて、歯ブラシやたわしなどでカビを掻き出します。
そして掃除機でカビを吸い取ります。
もう一度畳にアルコールスプレーを吹きつけて、乾いた雑巾で拭くだけです。
いくら除菌効果のあるアルコールでも吹きつけたままでは、カビの原因になってしまいます。
きちんと拭き取ることを忘れないで下さい。
まとめ
ふだんの畳の掃除は、掃除機でほこりを取り、汚れた部分を乾いた雑巾で拭き取るだけで十分です。
しかし、乾拭きで取れないべたつきがあるときは水拭きが効果的です。
畳は水分を嫌うので、水拭きの後は水分を残さないようにすることが大切です。
きちんとしたお手入れで、気持ちのいい和室にしておきたいですね。
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