弔電は、通夜・葬儀に参列できない場合にお悔やみの気持ちを伝えるために送る電報です。
弔電は、郵便局・NTT・インターネットから送ることができます。
インターネットでは24時間受付可能であったりするので、通夜・葬儀の時間に合わせて送ることは比較的簡単なのですが、問題になってくるのは文面です。
日本では、仏教・キリスト教・神道と大きく3つの宗派がありますが、避けるべき言葉があるので注意しなければなりません。
しかし、普段のお付き合いで信仰している宗派について話す機会はないので、故人が信仰している宗教・宗派については知らないことが多いのではないでしょうか?
相手の方の宗派がわからない場合、弔電の文面はどのようにしたらいいのでしょうか?
いざというときに、知っておくと役立つ知識をお伝えしたいと思います。
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弔電で宗派がわからない時はどうすればいい?
仏教やキリスト教など宗派によって、使ってはいけない忌み言葉が違います。
宗派がわからず、間違えて忌み言葉を使ってしまうのは失礼なことです。
宗派を問わず、使ってはいけない忌み言葉は、
「死ぬ」「死去」「死亡」など直接死を連想する言葉
「たびたび」「ますます」「重ね重ね」など苦しみが繰り返すことを連想させる重ね言葉
「続く」「再三」「重ねて」など不幸が重なることを連想する言葉
です。
それ以外にも、
仏教では、「浮かばれない」「迷う」
さらに浄土真宗では、「冥福」「霊前」
キリスト教・神式では、「冥福」「供養」「成仏」「合掌」「弔う」「お悔やみ」「あの世」などの仏教用語
これらの言葉を弔電には入れないようにします。
しかし、宗派がわからないとどうしたらいいかわかりませんね。
NTTや郵便局で申し込む際に文例や定型文があるので、それを参考にして弔電を送ると間違うことなく、送ることができます。
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弔電の文例で宗派によって内容が違うの?
弔電の内容は、故人に対するお悔やみとご遺族に対する励ましになります。
宗派によって忌み言葉が違うので、文面に違いがあるものの内容には変わりはありません。
どの宗派であっても、使える文例の一例をあげてみます。
・○○様のご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
・○○様のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。
・○○様の突然のご逝去の報に接し、お慰めするすべもございません。哀心より哀悼の意を表します。
などとなります。
また宗派は分かっている場合は、その宗派に合わせた文面にします。
仏教(浄土真宗以外)の場合
・○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
浄土侵襲の場合
・○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。在りし日のお姿を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
キリスト教の場合
・○○様のご逝去の報に接し、ご遺族様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。在りし日のお姿を偲び、心安らかな眠りにつかれますようお祈りいたします。
神道の場合
・○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。在りし日のお姿を偲び、御霊の安らかならんことをお祈りいたします。
宗派によって違いがあり、このような文面になります。
まとめ
弔電は、故人に対してのお悔やみの言葉であるとともに、ご遺族に対する励ましでもあります。
通夜・葬儀に参列できない場合に必ず送らなければならないものではありませんが、故人とのつながりが深い場合には送るのが礼儀とされています。
その際に気をつけたいのが文面です。
宗派によって、使用を避けたほうがいい言葉があります。
そのような点にも注意して、お悔やみと励ましの言葉を伝えたいものです。
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