上の子がインフルエンザにかかってしまった時、下の子は症状がなくても学校を休ませるべき?
多くのお母さんが悩むところですね。
まずはインフルエンザをよく理解して考えてみたいと思います。
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インフルエンザに兄弟がなったら登校してもいい?
インフルエンザは感染力の強いウィルスです。
感染者の咳や鼻水などから放出されたウィルスが空中を漂い、のどや鼻の粘膜に付着してそこから増殖していきます。
ただし、「ウィルスが体内に入った」=症状が出る わけではありません。
身体の免疫システムがウィルスを撃退しようと頑張っている期間が潜伏期間(1~3日間)と呼ばれます。
潜伏期間中にウィルスを撃退できれば発症しませんし、ウィルスの力の方が上回れば、倦怠感や発熱などの症状を引き起こします。
兄弟がかかったということは、発症していないお子さんもこの潜伏期間中の可能性が高いといえます。
潜伏期間中もウィルスは放出するので、感染力はあるというわけです。
逆にいえば、流行期にはあちこちで感染した潜伏期間中のお子さんが教室の中に、たくさんいるということに。
小学校以上のお子さんに関しては本人に症状がなければ登校させるという判断が一般的なのはこのためです。
ただし、放課後よそのお宅にお邪魔するのはNG。
習い事もなるべく休んだ方がいいでしょう。
狭い空間で濃密に接触する機会は作らないようにしましょう。
幼稚園や保育園では、兄弟児に感染者がいる場合、
登園を見合わせてくださいと園長判断で指導するところもあるそうです。
これは年齢が低いほど、免疫力も低く、発症する確率が高いのと、
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乳幼児では脳症など合併症も心配されるので、仕方のない措置かもしれません。
インフルエンザは兄弟に感染する?
咳やくしゃみなどでウィルスが飛沫する範囲は1~1.5メートルと言われています。
年齢が近く、いつも一緒にいる兄弟では感染する可能性は高くなります。
また、お子さんがかかると一緒にいるお母さんへの感染も心配ですね。
家族みんなが順番にインフルエンザでダウンなどという最悪のパターンは避けたいもの。
インフルエンザかなと思ったら、まずはかかりつけの病院へ。
インフルエンザは発症から48時間以内なら、ウィルスの体内での増殖を抑えるタミフルやリレンザ、イナビルなどの特効薬があります。
高熱などの症状を抑えるだけでなく、ウィルスを放出する期間を短くする効果もあるので、早めに処方してもらいましょう。
インフルエンザの感染予防を家族の仕方は?
家庭内で感染しないために、まずは生活空間を分けましょう。
飛沫感染を防ぐために感染した本人も家族もマスクを着用します。
ウィルスは低温と乾燥を好むので、高温を保ち、加湿器などで湿度を50%以上に設定します。
加湿器がなければ濡れタオルを何枚かかけておくといいかもしれません。
ウィルスが部屋にこもらないように、1時間に1回程度窓を開けて換気しましょう。
鼻水や咳などで汚れたティッシュ、使用済みのマスクもビニール袋などに密閉して捨てます。
手洗い、うがいはまめに。手指のアルコール消毒も効果があります。
タオルも別にします。
洗濯するとウィルスは不活化するので、洗濯後は心配ありません。
熱が下がっても2日ほどはウィルスを放出しているので、学校でも出席停止期間になっています。
<出席停止期間(小学生以上):発症したあと5日を経過し、かつ、解熱したあと2日を経過するまで>
家庭でもその期間は別の部屋で過ごしましょう。
まとめ
兄弟がインフルエンザに感染した場合、登校はOKですが、
マスクを着用し、具合が悪くなったら早めに保健室へ行くことを言い含めるなどの対策は不可欠。
子供同士、保護者同士も気持ちよくお付き合いするためのエチケットですね。
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